北陸テクノ株式会社

もみ殻の有効活用による循環資源型農業の実現 もみ殻循環プロジェクト

2010年、もみ殻の有効活用を目指して産学官によるプロジェクトチームが発足されました。このプロジェクトが発足した富山県射水市は、米作りの盛んな地区として毎年3,000トンにもなるもみ殻が排出されています。もみ殻の処理は、野外焼却がおこなわれてきましたが、臭気等で周辺の生活環境に影響が出てしまいます。そのため、有償で処理する農家も出てきましたが、1トンあたり12,000円の処理コストがかかり農家の大きな負担となっています。
長年、別の地域でもみ殻リサイクルに関する研究は行われてきましたが、燃焼コントロールの難しさなど課題が多く事業展開が進んできませんでした。
当社もチームに途中から参画し、これまでの課題であったきわめて難しい温度制御にも成功し、2018年、もみ殻処理炉が完成しました。

環境炉シリーズ「もみ殻処理炉」

当プロジェクトで設計されたもみ殻処理炉は、もみ殻を高度なコントロール技術で熱処理し、有害物質を排出せず有益な非晶質の可溶性シリカを含む「もみ殻灰」を製造する設備です。

肥料などの農業分野・工業分野・食品添加物等、用途に応じて「もみ殻シリカ灰」製造することが可能です。また処理時に発生した熱源はビニールハウスの暖房用の熱源等の熱エネルギーとして活用できます。

この「もみ殻処理炉」を利用することで、もみ殻を肥料や熱源として再利用し、循環資源型農業を実現することが可能となりました。

プロジェクト年表 TIMELINE

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MEMBERS

プロジェクトに携わったメンバー紹介

山田 太郎
所属部署名
20**年 キャリア入社


経歴の紹介~~~~
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山田 太郎
所属部署名
20**年 キャリア入社


経歴の紹介~~~~
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現場担当者の声


当社は途中からこのプロジェクトに参画しました。
もみ殻シリカ灰を作るときに、「こんな改良をしたらこんな灰ができるかも」と様々な試験をする必要がありました。
もともと、JAいずみ野さんは県外の他メーカーの設備でテスト改良をしていましたが、遠距離のためタイムリーに改善をしていけず地元の業者を探していたことが参画のきっかけです。

これまで数か月かかっていたテストが短期間で改良していけたので
飛躍的に実機開発に向けての素地が整っていきました。


当時、もみ殻処理炉は世の中に無く、前例が全くない状態でした。通常、炉を設置する建屋があって、その建屋のスペースから炉のサイズが決まって設計をしていきます。
しかし、今回の場合は、炉のサイズに合わせて建屋を作ってもらいました。弊社の設計実績を参考にすることも難しかったです。

設置してから数年経っても順調に稼働しています。2025年には九州地方にも「もみ殻処理炉」を納品する予定です。長年、もみ殻のリサイクルはコスト面で課題があり実用化が難しかった中、全自動で処理できる炉ができたのは画期的でした。自画自賛にはなってしまいますが、自分で設計した設備はかっこいいなと感じています。